こんにちは。
心が盆休みから帰ってこないゆるはすです。
行ってきたぞ、原付ラリー!
(マジで死ぬかと思った)
ちょっと長くなりそうなので、
何篇かに分けて書いていきます。
- 旅の始まり
- 浜松-大阪間ルート全体像
- 2:30 元気いっぱい、磐田出発
- 6:00 既に限界、四日市
- 9:00 殺す気満々、名阪酷道
- 12:00 のんびり観光、京都
- 14:00 京都人おすすめ、横綱ラーメン
旅の始まり
――― 8月7日(金)2:00 ―――
深夜、隣人に気を使ってこっそり玄関を開ける。
静まり返った住宅街、虫が鳴いている音以外は何も聞こえない。見上げると少しだけ残った雲の隙間から星がよく見える。今日は晴れそうだ。視線を下ろすと、荷物が雑に積まれた小汚い原付きが止まっている。
ガタガタ音を出して準備すると近所に迷惑なので、そそくさと前日磨いてピカピカになったヘルメットを被り、グローブをはめ、サンダルを原付きの荷物に突っ込む。シートに座ると積まれた荷物の分少し背中が窮屈に感じるが、これくらいなら何とかなるだろう。
鍵を指し、軽い抵抗を感じながらキックを踏み下ろしてエンジンをかける。調子はいい。
すっと息を吸い込み、ゆっくりとアクセルを捻る。
目指すは600㎞以上先。旅の始まりだ。
浜松-大阪間ルート全体像
ということでついに始まってしまった、
『突貫!浜松広島650㎞ 原付ラリー』!
絶対に行きたくなかったけど、行くって言っちゃったもんね。仕方ないね。
まず一日目のゴールは大阪港。
というのも、大阪港を出発するフェリーを取っていたから。22時発、愛媛は東予港行き。ちょうどしまなみ海道の真下あたり。
夜はフェリーで休憩と同時に距離を稼いで、ついでに広島に行く前にしまなみ海道を走っちゃおうって計画さ!何と完璧な計画…おれは大卒だから頭がいいんだ。
実際に走ったルートは☟のような具合。
…なんか、京都周りおかしくねえ?(詳細は後述)
2:30 元気いっぱい、磐田出発
前日早めに寝ていたので目覚めはばっちり。
近所のガソリンスタンドで給油して、ついにスタート。
早朝なだけあって交通量が超少なくて走りやすいね。
あと日が出る前だから涼しい!涼しいってか寒い!普通に寒い!
この辺はひたすら1号線を西へ西へ走る。名古屋あたりまでは曲がる交差点とかもないし、迷子になる要素はないね。問題点としては…何度も走ってる道なので、退屈ってところかな。
てか、寒い!!!
特に岡崎手前あたり?毎度ここを夜通るたびに思うけど、その区間だけ異様に気温が低い。なんでだろう?市街地というか山の間を走るような道だからかな。
薄着しか持ってきてなかったから本当にキツかったのを覚えてる。でも、こういう『空気の違い』を肌で感じられるのはバイクの特権だね。特権というか罰ゲームでもあるね。
6:00 既に限界、四日市
名古屋付近は真っすぐ通過できなくて、ちょいちょい交差点を曲がる必要がある。ここで毎回のように迷子になるんだよね…看板がわかりにくいんじゃ。
朝日を背中に浴び、ひたすら西を目指す。
おれは何の罰ゲームを受けているのだろう、と思い始める。
ここでどうもお腹がすいてきたのですき屋にIN。
店内が寒すぎて地獄でした。何とかしてください。
席に着いた途端揺れを感じて、「地震か!?」と思ったら自分が震えてるだけでした。この時既に疲労で限界。そんな中メニューにとんでもない地獄みたいな丼を発見。パゥワが必要だと思ったので、さっそく注文してみた。
な、なんだこれ…
最高じゃねえか!!!!
何やらソースが付属してきた?と思ったらブレスケアだったのも◎。そこそこ美味かった。疲れた身体にパゥワがみなぎるのを感じ、元気いっぱい再出発。メット内が地獄になり死去。ゆるさん
そして1度目の給油。
燃費は55km/Lでした。
9:00 殺す気満々、名阪酷道
名阪酷道
— ゆるはす (@yuruhus) 2020年8月6日
"貧乏人に人権は無い"と言わんばかかりに、名阪国道に乗れない原付き乗りを地獄に叩き落とす国道25号線の通称。年に数百人の原付ラリーストがこの道に敗れ命を落としているという。 pic.twitter.com/PyvsKmpdmT
そう、ここは名阪酷道。
名阪国道に乗れない原付乗りが落とされる地獄。
道は細く荒れていて、Rのキツい峠が続く。
例年この区間は真夜中走っていたので物凄く酷いイメージがあったけど、今回は明るい時間帯に通ったこともあり思ってたほどでもなかったね。恐るるに足らず。(ここ走るとき荷物満載の原付だとフレームがよじれてめちゃくちゃ怖いので、覚悟していってください。)
この辺になると日も高くなり、夏!という空になってきて走るのが気持ちよかったのを覚えています。山の中で言うほど暑くなかったしね。青い空、白い雲、緑の山、ポンコツ原付き、のんびり走る。これこれ、おれが求めていたものはこれだよ。
12:00 のんびり観光、京都
ここにきて大きく北に進路を変えます。
というのも、CGC大町で知り合ったオフロード乗りが「京都通るときは飯でもご馳走させてくださいよ!」と声をかけてくださったため。これが友情…
(飯奢ってもらうために80㎞近く遠回りするアホ)
昼までにちょっと時間があったので清水寺を観光してきたよ。
あ、もちろんマスク付けた上で密集を避けてね。
こういう街並み、大好き。
人も少なく、のんびり歩きながら観光できました。この暑さでマスク付けて坂登るのはそこそこきつかったけどもね。周りを見ると、結構中国人の観光客が多かったです。みんなマスク付けてて偉いな~
と、観光し終えたところで友人から待ち合わせ場所の連絡が。
指定されたのは「横綱ラーメン一乗寺店」。清水寺から北に10㎞の位置か、大阪とは逆方向だから往復20㎞のルート延長…え、普通に遠くね?この時点で10時間近く走ってて目がチカチカしてるし、限界っぽいんだけどな~
…まあええかw(距離感がおかしくなってる)
美味いラーメン食えるならw(乞食)
14:00 京都人おすすめ、横綱ラーメン
指定されたラーメン屋に到着。
タバコをふかして待っていると…来た来た。
きったねえセローが来たからすぐわかったよ。
久しぶり~♡♡♡
ねぎをたっぷり入れて食べるのがイチオシだそうな。
この時すでに12時間近く走っていて疲労困憊だったこともあって、スープが染みる…おいひい…。ラーメンご馳走様でした、ゆばくん。
しばしの間談笑。
馬鹿じゃないのかって一生分言われました。普通広島に行くことになっても、自走で行くって発想は出てこないだろ、と。年上に向かってなんだその口の利き方は。
お腹いっぱいになってちょっと眠くなり、今日はもうゴールでいいかな~フェリー乗り場行ってお昼寝でもしてようかな~と思っていると、ゆばくんの口から驚きの言葉が飛び出す。
「これから林道行くんですが、来ませんか?」
「結構きついっすけど、何とかなりますよ。」
「広島の前に、ヒト押ししていきましょう!」
…?
京都人は帰ってほしいとき茶漬けを勧めると聞いたけど、林道を勧められたときはどういう意味なんだろう…「死ね」とか?
12時間以上走り続け、手が震えてラーメンもうまく食べられなくなったゆるはす。限界も限界の中、悪の京都人の魔の手が迫る。運命や如何に。
次回、京都人vs東海人 激闘編。