こんにちは。
最近サウナにハマっているゆるはすです。
蒸しハスクです。
さて、今回FE初のトラブルが発生しました。
持病とも言われるリークホールからの冷却水漏れです。
…え?浜松広島ラリー?
二日目はあんまりイベント無くてね。どう書いても薄くなっちゃって困ってるの。また今度で。
発症
いつも通りFEで夜のツーリングへ出かけた時のこと。
コンビニで休憩していると、友人から…
「あれ、お前冷却水漏れてね?」
「ほえ?」
あ~、漏れてる漏れてる。
あちゃー
エンジン右側が冷却水の飛び散った後で緑色になってました。幸い漏れているのは微量で、冷却水の減りはそこまで早くなかったので早々に自走で帰宅。
初のトラブルで結構焦りました。
症状
病名、ウォーターポンプのシール抜け。
FEの持病と言われています。(勝手に言ってます)
「どこの何のためのシール?」
という方のために簡単に説明させてもらいますね。
(間違ってても許してね)
ご存知の通り、水冷エンジンは冷却水をエンジン内に循環させ温度管理を行っています。その循環の為にウォーターポンプなる部品があります。ウォーターポンプはプロペラみないな見た目をしていて、それが軸の先っちょについている。そしてその軸はクランクから動力を得て回転→プロペラが回転→冷却水を循環させてるんですね。
で、ポンプが動力を得るエンジン内はエンジンオイルで満たされている。
ポンプが動いている冷却水の通り道は、もちろん冷却水で満たされている。
この二つが混合してしまうのは大変よろしくない。
しかし、二つの液体が壁一枚を挟んで満たされている中で軸をひょっこり出して回転させようものならすぐ漏れちゃいますよね。それを防ぐためにシールを使っているというわけです。
だいたいこんな感じ。
いや、怒られるくらい適当。多分違う。
参考までにしてください。
シャフトの軸受けはベアリングで、それとは別にシールがはめられています。エンジンオイルの漏れを防ぐシールと、冷却水の漏れを防ぐシールの二つです。これら2枚のシールを利用することで、ウォーターポンプが回転している隙間からエンジンオイルと冷却水が混ざらないようにしているんです。
どちらのシールから漏れても、真ん中に設けられているリークホールから漏れ出してくるのですぐ気付けるって寸法。気付くのが遅れるとカフェオレ化現象(エンジンオイルに冷却水が混ざり乳化する)、なーんて呼ばれる事態になっちゃうので助かりますね。
今回は冷却水側のシール漏れ。
つまりこういうこと。
シール交換
では問題があると思われるシールを交換していきます。
割と簡単なので誰でもできますよ。
1.ドレンボルトを外し冷却水を抜く
作業箇所はエンジン右側、ウォーターポンプカバーです。
まずは冷却水を抜く必要があるので、上の赤丸のドレンボルトを抜きます。ラジエターキャップを外さないと冷却水が出てこないので気を付けましょう。
2.ウォーターポンプ+カバー取り外し
冷却水を抜いたら他3つのボルトを外し、カバーを外します。
そしたらポンプとご対面です。ナット一本で止まってるだけなのですぐ外せます。
3.シール取り外し
で、問題のシール。
表面上は綺麗なんだけど、駄目なのかなー?
でも新品買っちゃってるので交換しちゃいます。はめられている隙間にマイナスドライバーを入れ、こじって外す。ここで絶対にシールに傷が入ってしまうので、シールは再利用できないので注意。金属面には傷をつけないようにね。
シールを取り外すと内側にあるシールを見ることができます。
内側の方はクランクケースカバー外さないと交換できないので、今回は保留。エンジンオイル交換したときに乳化していなかったし多分大丈夫でしょ。
で、外したシールの観察してみます。
やっぱりきれい。
触っても全然弾力があり、まだまだ使えそうな感触がありました。でも所々劣化したグリスのようなものが張り付いていて汚れてはいたし…寿命なのかなあ。
4.シールはめ込み
新品のシールをはめ込んでいきます。
圧入するための工具も必要ありません。
部品代は700円ほど、送料込みで1500円しました。
コロナ禍でいつ届くかわからない~とまで言われていたんですが、2週間かからないくらいで届きました。こういうとき外車はこわいね。
新品はめ込み時にはグリスを塗っておきました。
サービスマニュアルにそう書いてあったとかじゃなくて、何となく必要そうだったので。あんまり塗るとリークホールが埋まっちゃうんじゃないか?とか思ったので、べちょべちょにはせずに控えめにしときました。これで合ってるのかは知らない。。。
はい、これで交換完了。
あとは戻り作業です。冷却水入れるの忘れないようにね。
交換後
さて、早速エンジンをかけて漏れをチェックしてみましょう。
どうかなどうかな…
OK!!
交換した後は近所を散歩したり林道に行ったりもしましたが、漏れはありませんでした。めでたしめでたし。
…と、今回は初のトラブル発生→修理まで行いました。
どうやらここのシールは死にやすいらしく、知り合いのFE乗りの方も交換した経験があるようでした。まー壊れやすいって言っても1500円で直せるなら安いもんだけどね。
で、ちょっとここから怖い話。
実はシールに加えて、ウォーターポンプのシャフト(バランサーシャフト)そのものも比較的短距離で摩耗し寿命が来てしまいます。シールとシャフトが接する部分が段付き摩耗して、シールを新品にしたとしても漏れが止まらなくなり、最終的にはシャフト交換…。これはこのエンジンの宿命みたいなもので、逃れる術はありません。消耗品と考えた方が良いです。
自分もFEのシャフトの摩耗具合を確認しておきましたが、、、
うん。摩耗してますね。そんながっつりではないけど、爪でなぞると微かに段差を感じるレベル。これは遠くない将来交換することになりそうだ。あーこわい。
でも目が飛び出るほど高いわけではないです。シャフトそのもので3万円くらい。で、クランクケースカバー外せば交換できるらしいので、あまりびくびくする必要は無さそうですね。
できる対策は、定期的なオイル交換、冷却水の交換。
これらが汚れていればいるほどシャフトの摩耗は早くなっていくはず。
日頃の地道なメンテが一番大切ってわけですね。