こんにちは。
CGC大町 ゲロゲロクラスにエントリーしました。
久しぶりのレースでドキドキなゆるはすです。
さて、少し前にYZ250FXに乗り換えたわけですが。
やっぱりバッテリーを上げました。
YZ250FX バッテリー上がり問題
エンデューロをやっている人間であれば周知の事実だと思いますが、
YZ250FX(2020~2021)はバッテリー上がりの問題を抱えています。
第一に、発電量が少ない。どうやらジェネレータのコイル巻き数がやたら多くて抵抗が大きいのが原因らしいです。聞いた話だとアイドリング程度の回転数だと発電する電量と放電する電量が同じで、ある程度高い回転数を維持している状態でないと充電されないんだとか。なのでアイドリング中ファンが回った状態で置いておくとみるみるバッテリーを消耗するらしいですよ。
そのうえ、始動性が悪い。本当に悪い。どれくらい悪いかというと、場合によってはキックオンリーのバイクよりも再スタートが遅いというくらい悪い。重量を抑えるためかなり小さいセルモーターを使っているので回転力が弱く、Nに入っていないとまずエンジンはかからないです。というかNに入っててもかかりは悪いです。ギアに入った状態だと…まあ、10回セル回してやって1度かかればラッキーくらいですかね。半クラ状態でもエンジンがかかるKTMはすごい。
更に追い打ちをかけるように、純正で採用されているリチウムイオンバッテリーがすぐにスリープしてしまう。バッテリーの電圧が一定以下になるとスリープモードとやらに入ってしまい、本当にうんともすんとも言わなくなります。復活するにはジャンプスタートなどで12V以上の電圧をかけてやる必要があるらしいです。自分の経験則で言うと、「セルの周りがちょっと弱くなったかな?」と思った直後にはスリープに入ります。
まとめると
・消費電力が多い(止まりやすく再始動しにくい)
・そのくせ発電量が少ない
・加えてバッテリーはすぐ死ぬ
・トドメにキックが無いので上げればそこで終了
というように、絶対にバッテリー上げさせて殺す必殺コンボをYZ250FXは持っているわけです。
一応FXを買う前から心配はしていたので周りの方にヒアリングはしてまして、「ファンをスイッチで止められるようにすれば大丈夫」「俺は上げたことない」「ダメだろ」みたいな意見をいただいてました。考えるのがめんどくさくなってゆーて大丈夫っしょと思ってましたが、まあダメでしたね。そんなに再始動しまくってたわけでもないのに上がったので多分ダメなんだと思います。
対策
対策としてはいくつかありまして、ざっくり4択です。
1.発電力強化(ジェネレータ+フライホイール交換)
2.消費電力削減(始動性改善、冷却ファンスイッチ導入など)
3.バッテリー容量拡大(容量の大きいバッテリーや鉛バッテリーに変える)
4.諦める(予備バッテリーを持ち運ぶ)
発電力強化については2022のモデルチェンジ以降は対策品に変えられており(やっぱダメだったのね)、ジェネレータとフライホイールを交換すればジャンジャン発電するようになるらしいです。
消費電力削減については油圧クラッチやクラッチリテーナーを導入することでクラッチの切れをよくする=ギアが入った状態での始動性を改善することでセルを使う回数を減らす。またファンをスイッチで動かすようにして「ここぞ!」というときしか使わないようにする。とか。
あとバッテリーの信頼性があまりよろしくないので、より容量の大きいバッテリーやスリープモードのない鉛バッテリーに交換するという対策もあります。でも自分は既に容量の大きいSHORAIバッテリーに換えていたのに上がったので、うーんという具合。
ようは供給を多くするか、消費を減らすか、皿を大きくするかですね。
ぼくは節約が嫌いなので「1.発電力強化」を対策として実施することにしました。(発電しろ、ボケナス)
始動性改善のための油圧クラッチ導入というのも迷いましたが、そもそもNでもかかりが悪いのでそこまで大きな効果は見込めないと判断し今回は見送りました。高いし。始動性改善というよりはクラッチミートポイントがズレることの対策という意味でいつか入れるかもしれませんね。
フライホイールとジェネレータを注文し、YSP浜北大橋で変えてもらいました。
サンキューしそっち
結果
対策後にアイドリング状態での発電量をアプリで確認したところ13V後半というところでした。満充電だと14Vくらいいきそうです。交換前の状態は記録にとってないですが13.0V前後程度だったので、確実に発電量は増えてる。
ということで対策は完了。
これでもう上がることはないと信じてCGC大町に臨みます。
マジで上がるなよ。頼むぞFX。
という感じ。