ゆるりとはすくばーな

バイク中心 ゆるふわ生活

FE450 振動対策にPHDSを導入した話

こんにちは。

 

最近インフレータブルカヤックを買いました。

川下りマジで最高。このクソ暑い中バイクなんて乗ってらんねえよ!

夏はバイク引退気味なゆるはすです。

 

さて、ちょ~気に入っていて走行距離がガンガン伸びてるFE450ですが。実は振動が恐ろしいほどに強烈でそれが悩みの種でした。その振動対策としてPHDSなるものを導入しましたよ。

 

 

そーなんです。

FE450に乗っていて唯一の不満、それは振動なんです。

 

エンジンを回せば回すほど振動が大きくなり、車体全体が巨大なバイブ状態になります。本当に以前乗っていたどのエンデューロレーサーと比べてもダントツに強烈で、乗っているとすぐ手、足、お尻と車体に触れている体の部位全てが痺れてしまう状況でした。マジでヤバい。ツーリングなんて行けたもんじゃない。

 

そんなわけで振動対策に動き出しており、今回はその第一弾。

個人的に一番気になっていたハンドルの振動対策としてPHDSなるものを導入しました。

 

PHDSって、なに?

https://www.xtrig.com/en/products/#phds-fix-system


PHDS (Progressive Handlebar Dampening System)

なにやらラバーパーツを使用しているハンドルクランプの製品らしく、ラバーが上手いこと潰れることで振動を吸収してくれるそうな。YZ250FXなんかも手法は違いますがハンドルクランプがラバーマウントになっていたりと、振動・衝撃対策にゴムを使うことはわりとメジャーっぽいです。

 

 

構造はこんな感じ。ちょっと違うけど簡略化しときました。

ハンドルクランプがハンドルを挟み込む部分(灰色)とトップブリッジに固定する部分(青色)に分かれていて、その間にラバーを介しています。そのラバーが上手いこと潰れてくれることでシャーシからハンドルに伝わる振動・衝撃が吸収されるってわけです。ハンドルを思いっきり殴るとラバー部分が潰れてビョンってなるよ。

 

FE450は純正でどうなってるかっていうと、ハンドル周りはリジットマウント(ラバー類を一切挟まない)なのでシャーシからの振動が直にハンドルへ伝わります。一応メーカー側もこれやべーなと認識しているっぽく、パワーパーツとしてPHDSが用意されています。用意されてるってことはちゃんと効果があるってことでしょ?これ入れるだけでだいぶ変わっちゃうんじゃなかろうか?

 

導入してみて

てなわけで早速調達してきました。

早速組み付け済み

最近知り合いが買ったTEに付いてて、彼がその価値に気付く前にと「そんなもん付けてたって意味ねえよ。重りになってるだけだからすぐ外した方がええ。」「外した後いらないのであれば買ってやらんでもないがな。」と騙くらかして買い叩いてきました。あとで返してって言われても無視するつもりです。

 

見た目はパワーパーツ品のため黒色ではなくアルミそのまんま。主張が激しくなく結構気に入ってます。また純正と比べて若干ハンドルが高くなってしまうらしいですが、あんまり違和感はないですね。

 

そんで実際走ってみてどうなん?ってとこですが。

 

 

こんな感じです。

 

低回転時のドコドコした振動には微妙

いや、ホントに上のツイートみたいな感想なんですよ。

 

ウキウキで組み付けた後に実際走り出してもすぐには効果が分かりませんでした。低回転時のゆったりとした大きな振動に関しては体感できる効果はほぼありません振動の波長は大きいんですが振動数が少ないからなのか、ラバーの部分が潰れてる感じがしないんですよね。

 

だから走り出してすぐはちょっと後悔しました。

あれ?みたいな。高い金払って付ける価値あるのかこれ?みたいな。

 

高回転時のビリビリする振動には効果大

しかし走り出して回転数が上がっていくとPHDSの真価が発揮されます。

中~高回転時のビリビリするような振動に対してははっきり体感できるレベルの効果があります。

 

KTM系のエンデューロレーサーって5速と6速がかなり離れていて、6速入れたいけど回転数落ちすぎちゃうから5速で引っ張るしかないよ~っていう状況になりがちなんですけど、FEは5速で65㎞/h(5000rpmくらい)まで引っ張ると振動強すぎてブチギレそうになるんです。ハンドルがビビり過ぎて手が浮いちゃうんじゃないかってくらい。

 

ところがPHDS導入後はそこまで引っ張って走ってもブチギレなくなるんです!本当にハンドルに伝わってくる振動が小さくなっていて、振動がラバーで吸収されていることが体感できます。すごい、FEで下道走るときのストレスがだいぶ緩和されました。

 

PHDSのラバーパーツ(ソフト)

回転数が上がってくるとその分ラバーに伝わる力が大きくなって、それが一定以上になるとラバーが潰れ始める=ハンドルに伝わる振動が吸収されていく、というような感じでしょうか。全体的に振動が少なくなるのではなく一定以上がカットされるイメージです。

 

走っている最中に片手を離してみると効果がすごく分かりやすいです。片手だけだとハンドル周りの重量が減ってラバーが潰れなくなり振動が一気に強くなりますが、両手でしっかり握るとラバーが負けてスンっと振動が収まります。おもろ。

 

まとめ:導入の価値あり

振動対策としてPHDSの導入は"アリ"です。

ぶっちゃけこれが無いともうFEに乗りたくないです!

 

快適なツーリングに万歳

 

ただし、これは全ての車両に当てはまるものではないかも、と付け加えておきたいです。振動対策として効果が体感できるのは振動が強い車両の中~高回転域に限ります。自分の乗っているFE450も振動が大きくちょっと高回転寄りなエンジンの為、PHDSによる振動軽減の恩恵を受けやすい車両だと思います。他にはBetaのクロトレとかYZ系とかが相性が良いんじゃないでしょうか。

 

たぶんハーレーみたいなドッコドッコするような振動がある車両とは相性が悪いでしょうね。まあそんな車両にPHDS入れようとするタコはいないと思いますが。

 

 

で、PHDSってホントは振動減らして快適性を向上させるためのパーツというより、オフロードをグワーっと走ってるときの衝撃を緩和する(疲労を軽減する)為のものらしいですよ。そこんところの効果については、ぼくは暑すぎてエンデューロを引退しているので分かんないです。機会があったらレビューしてみようかと思いますがバイクで走る時間あったら川遊びに行きますよね。

 

つまり何が言いたいかというと、PHDSを買うならその金でインフレータブルカヤックを買った方がいいよってことです。

 

こんな感じ。