ゆるりとはすくばーな

バイク中心 ゆるふわ生活

雑記 FIMタイヤって何??

こんにちは。

 

飼っているボールパイソンが4か月もの拒食期間を終え、

ついに餌を食べてくれました。

 

一安心、ゆるはすです。

 

さて、今回はタイヤについて。

最近FIMタイヤについて言及されているツイートをよく見かけます。ホンモノになりたいならFIMタイヤ…FIMタイヤ履いて練習すれば上手くなる…。

 

ははぁ。

てかそもそもFIMタイヤって何?

 

 

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タコ

 オフロードを走る上で何よりも重要なパーツは?

そう聞かれて、あなたは何て答えますか?

 

だいたいの人は「タイヤだろ」と答えるのではないでしょうか。

同じ車両でよりハイレベルな走り方をしたいとき、サスペンションやブレーキなどを変えるよりもタイヤを替えた方が体感できる変化が大きいと個人的に思ってます。(下手だからサスの良し悪しとか分からんというのは置いといて)

 

ハードな走り方をするならそれなりのタイヤを履かないと、車両の性能も自分の技量も十分に発揮できないでしょう。例え車両が最新の超高性能なレーサーだって、履いているタイヤが山の無いトレールタイヤだったらレースで良い結果は出せない。

 

どんな上手い人でもタイヤ次第でイケるところもイケない。はず。

逆にタイヤが良ければ実力以上の結果が出せてしまう。

それくらいタイヤって重要。

 

そんなタイヤですが、どうやらいくつか分類に分けられるらしく…冒頭で述べたFIMタイヤというのも分類の一つらしいです。

 

FIMタイヤとは

 

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GEOMAX ENDURO EN91


ツイッターで見かける「FIMタイヤ」という概念。

どうやらFIMというのはある規格を指しているようで、その規格を満たしているタイヤを総称してFIMタイヤと呼ばれています。

 

上のGEOMAX ENDURO EN91というタイヤもFIMタイヤに分類されているわけだけど…。あれ?普通のレース用のタイヤ?一見、VE33に代表されるようなレース用タイヤとの違いは分かりません。同じじゃないの?

 

でも、FIMタイヤとそれ以外では結構違いがある…らしいです。いったい何が違うんだろう…。

 

FIM規格をクリアしたタイヤを指す

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ズバリ言うと、FIMタイヤとはFIM(国際モータリゼーション連盟)が取り決めた規格をクリアしたタイヤのことです。

 

ちょっと話は逸れますが、どんな車両でも参加できるよ!ってバイクレースってなかなかないと思います。参戦にあたっていろんな基準(レギュレーション)を満たす必要があることがほとんどでしょう。

 

例えば、スーパーバイク選手権だったら150台製造・販売したバイクじゃないと参戦できないとか、エンジン部品は販売されている状態からカムシャフトの変更しか認められない…とか。そうじゃないと何でもありになって、資金があるメーカーがちょ~有利になってしまう。

 

エンデューロの世界においてもそういうルールが設けられているレースはあります。そのルールの一つに、「レース参戦車両はFIM規格を満たしたタイヤしか装着しちゃダメ」ってのがあるわけですね。

 

で、そのFIM規格ってどんな内容かってわけだけど、詳細な記述が見つからなかったからよくわからなかったです。ので、FIMタイヤの特徴を2つ紹介しますね。

 

特徴1:タイヤブロックの高さが13mm以下

これがFIMタイヤの最も大きな特徴だと思います。

タイヤブロックの高さに制限がある。

 

というのも、路面へのダメージを軽減させるためですね。

実はオフロードバイクって路面へ与えるダメージがかなり大きいってご存知でしょうか?山があるタイヤでガンガン走るから土を掘り起こしてしまう。その結果、土砂の流出だったり、地盤が緩くなったり、木の根っこを傷つけてしまったり…。

 

要するに、山を荒らしてしまうんです。それが元になってオフローダーと山の所有者との間でトラブルになった話っていくらでもあるんですよ。(林道封鎖の原因にもなったりするよ)

 

そういうことを踏まえると、ちゃんとした団体が行う公式レースにおいて「どんなタイヤ使ってもいいぜ!路面へのダメージが甚大だけど^^」って言うわけにもいかない…ということで、「路面へのダメージが少ないタイヤを使ってね♡」という取り決めをする必要があるわけですね。

 

その路面へのダメージを抑えるための施策が、ブロック高13mm以下ってわけ。

 

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IRC M5B evo(FIMタイヤじゃないです)

ちなみにブロックは高さがある方が土を掘り起こす力が強い=車体を前に進める力が強く、一般的にブロック高13mm以下を守る必要のないFIM規格外のタイヤの方がFIMタイヤよりも走行性能は上と言われています。激ヒルクライムタイヤとして名高いM5Bevoなんてその代表かと。ブロック、たかっ!

 

逆に、FIMタイヤというのはレースを走る為のタイヤなわけで、ある一定の性能は保証されていると見て大丈夫そう。だって正式な「レースの為のタイヤ」なんだからね。

 

特徴2:公道走行可能

そしてもう一つの特徴は公道走行可能ということ。

うっそ~こんなんで公道走れんの!?と思うけど走れます。FIMタイヤは超過激なトレールタイヤって言っちゃってもいいのかも。

 

聞いたところによると、エンデューロのレースはものによっては公道も走る必要があるらしい。そんなレースに公道走行不可のタイヤをつけていくなんてもってのほか。公道も走れるレース用のタイヤが必要なので…って背景もあるかもしれないですね。

 

かといって、一般的なトレールタイヤと思って履くと…後悔するでしょうね。オンロード性能は一切考慮されていないはず。

 

まとめ:上を目指す人の為のタイヤ

まとめるとFIMタイヤってこういうもの。

・レースに出る為の規格(FIM規格)を満たしている

・一般的なクローズドタイヤより性能は劣る(らしい)

・公道を走ることができる

 

最も重要なのはレースに参戦する為の規格をクリアしているって点ですね。それ以外の2つはそれのオマケみたいなもの。名のある世界的なレースでもFIMタイヤしか装着できないものは多いらしいですよ。

 

つまり…エンデューロの世界で上に行くほどFIMタイヤで戦う必要が大きくなるってことですね。

 

ホンモノの人たちが履いているタイヤ。

一般的なタイヤより性能は劣る。

 

そりゃーFIMタイヤ履いてて速い人はカッケーわけだ。