ゆるりとはすくばーな

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CGC 大町 参戦レポート ~雨ノ大町ヲ攻略セヨ~

こんにちは。

ゆるはすです。

 

人生初レース、CGC大町。

今回はその参戦レポートです。

 

 

まず結果からなんですが

CGC、一周ならず…!!

 

連日の雨で路面は最悪。

経験したことの無い酷さのコース。

そして人生初の大人数によるエンデューロレース。

 

経験不足、技術不足が露見しました。

 

その結果を踏まえ、さわやかクラスを走った自分による独断と偏見を織り交ぜた走行レポートを書いていこうと思います!反省や振り返りも兼ねて!

 

本当は観戦や宴会についても書きたいけど、長くなるので割愛。

そっちがメインまであるんだけど、まあまた今度で。

 

さわやかクラス コース全体像

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これがさわやかクラスの全体像だ!


CGCというレースは、難易度や趣旨によって複数のクラスに分けられています。

私が参加したのは「さわやかクラス」。レース時間は2時間。比較的難易度が低く、上手い人であれば1~3周くらいしているみたいです。上の概略図の青いラインがさわやかクラスのコースですね。

 

他にはお祭りのエンタメクラスである「ミニG-NET」、ホイールサイズが小さいバイクで挑む「ミニバイク」、女性限定「おひなさまクラス」、そして最難関である「ゲロゲロクラス」がありました。

 

全部書いてるとキリが無いので、

さわやかクラスに絞って記事を書いていきます。

 

では、ここからは各セクションの詳細について。

みんな、舐めてかかったら死ぬで。このレース。

 

スタート

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出走前。やる気は十分。

文字通り、レースのスタート。

クラス参加者が全員スタート位置に並び、エントリー番号(ゼッケン番号)順に10台ずつ、間隔を少し開けてスタートを切ります。

 

ぼくのゼッケン番号は『74』。

前に60台のバイクが走っている状態でスタートです。

 

この番号はエントリーフィーを支払った順番で決められるのですが、ぼくは舐めていて結構遅れて支払ったためだいぶ後ろの方です。それが今回の地獄に繋がるとも知らずに…

 

7月4日 12:00。

さわやかクラス、スタート。

 

渋滞・名も無き段差

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スタートから10mそこら。

 

早速なんですが。

これが最難関セクションでした。

 

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大・渋・滞

これは毎回恒例になっているようなんですが、140台が一斉にスタートを切るわけです。みんな少しでも前に行きたいから、前の人が進めばその分自分も詰める。そんな中で1台でも詰まれば、そこで大渋滞が発生します。それに、見事にどハマりしてしまいました。

 

自分が今いるラインは掘れ過ぎていてまず登れない。

それに気付いたときにはもう手遅れでした。前には進めない。掘れている谷の中にいるので左右にも動けない。そもそも左右両側で人が倒れているからライン変更不可。後ろに下がりたいけど、何台も詰まっていてそれも無理。僅かなスペースで必死に車体を引っ張ったり押したりしたけど、全く動けない。

 

あ、詰んでるんだこれ。 

 

おれのCGCはこんなところで終わるんだ。

本気でそう思ってました。

 

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必死に車体を持ち上げるぼく

結局、後ろに下がってラインを変えることもできないため、隣のラインで詰まっていた人が捌けてから「車体を持ち上げて隣のラインまで運ぶ」ことで脱出。

 

なんと、2時間のうち30分ほどここでハマってました。

元気な状態で走れたのはスタートから僅か10mのみ。

ここだけで体力の9割を消耗してしまい、既に握力もほとんどありませんでした。

 

順位は下から10位くらい。

既に2周目勢がすぐ後ろまで来ている。

最悪のスタートになってしまった…

 

一本松

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ゆるい坂を登った後、ちょっとした段差を越える。

その段差の上に松が一本立っているので「一本松」。 

そこそこ溜まっていたのでここが第一セクションなんでしょう。普通は。

 

一度止まると勢いを付けづらいと思ったので、段差前の坂を登った勢いそのままでアプローチ。

難なく越える。移動路だよこんなもん。

 

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チームM.F.M まっさんと遭遇。

まっさん「一発で行けたじゃん!」

ぼく「ハァ、ハァ、ハァ」

まっさん「かっこよかったよ!」

ぼく「ハァ、ハァ、ハァ」

 

先を急がないと…

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ここから追い上げていきます。

  

ダレノガレ

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オッサン達が酒飲みながら決めたようなセクション名大好きです。

中身は土管やタイヤ、岩が転がるガレを越えるセクション。

 

ぼくはこの時点で体力が空ッケツで、セクション毎に休憩しないと腕も上がらない状態でした。そんなことで休憩中、観戦に来ていた仲間に遭遇し少しだけ会話したところ。

 

「トミー(仲間)はもうだいぶ先っすよ」

 

それを聞き、こんなところでゆっくりしてる場合じゃねえ!と気合いを入れる。重い体に鞭打って再スタート。

難なく越える。移動路だよこんなもん。

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ワラビー

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さわやかクラス屈指の初心者殺しセクション。

スタート前の集会でも「雨で相当厳しくなっている」という報告がありました。

雨で最高にヌチャヌチャになった路面を登ります。

 

ちなみに先に行っていたトミーは手前の下りで死んでいました。

頼む、成仏してくれよ。

 


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写真で見ると…結構酷いですねここ

 

ぼくが到達した時点で見える範囲でも10台くらいは死んでいましたが、個人的には「いけるな」という第一印象。難なく越える。移動路だよこんなもん。

 

ちゅるちゅる鬼下り

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公式なセクション名ではないですが、鬼でした。

このコース、とにかく高低差が大きい。

セクションに到達する前にかなりの下りを降りる場所が複数ありました。

 

そこそこ斜度がある上、さらに路面は最悪も最悪。

アスファルトをヌルヌルな粘土でコーティングして、その上に田んぼを作ってみました。という感じ。いや、ほんとですよ。

 

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なんだよコレぇ…

 

下りは本当に怖かったです。

一度動き出したら止められない!という気持ちが働いて一気に降りられないし、足をついてもそもそも足が滑る…ブレーキしても即ロック…上手い人どうやって降りてるのこれ…

 

しかし、慎重にいけば行けないことはありません。

エンジンを止めて、リアは半クラで少しずつ回す。フロントは基本フリーにさせて進みたい方向に向ける。斜めに向けると一気に滑るから気を付けて。ブレーキをかけるときは神経を集中させて…。

 

何度か転倒しましたが、無事に降りられました。

ここは難ありましたね。移動路じゃないです。

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降りた先で観戦してた仲間に撮ってもらった。ありがと♡


 

チャレンジヒル

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雨による悪コンディションの為、上はカットでした

 

一周を目指す挑戦者達に立ちはだかる名物ヒル

その規模はコース外の公道からでもよく見える程。

 

CGC大町が開催された「信州大町チャレンジフィールド」の目玉であるセクション…と、言っていいのではないでしょうか。一番上まで挑戦したかったですが、悪天候の為上はカットされていました。ちょっとだけ心残り。


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立ちはだかる、高い高い壁

 

下に着いたときはかなりビビっていました。
何せヒルクライムの経験はほぼ皆無。

 
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でも行くしかない。やることは二つ。

アクセル全開固定。

下半身でバイクを抑え込む。 

 

よし…ラインが空いた!今!!

行け!!!!!!


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登頂成功!!!

(2回目で)

 

しかし頂上折り返し地点にあった溝にハマり棹立ち状態に。

かっこつかんな~。

 

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田んぼからハスクが生えたよ

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ツマミにされるぼく

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結構目立ってたっぽいです(アホ)

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これどうすんの状態


観戦者にハンドルを押してもらい棹立ちから戻ることができました。

ありがとうゆうのりさん(たぶん)!!

 

何はともあれ、チャレンジ成功!!

これができただけで満足かもしれないですね。

 

タイガーウッズ

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今までとは打って変わって、林道の中を縫うようにして走るセクションに。ここは特に印象に残ってないですね。難しいところはないです。

移動路だよこんなもん。

 

ただ、この時点で残りは5分を切っていました。

本当に満身創痍。足も腕も上がらない。それでも一周だけは…!と必死になっており、とにかく飛ばしていました。ま、先は思ってたよりまだ長かったんですけどね。

 

丸太キャンバー

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おれのCGCは、ここで終わった…

 

すっ飛ばしているところで前に何台か詰まっており、縫って行こうとしたところ、コントロールできる体力が残っておらず茂みに突っ込みました。それと同時にタイムアップ。

 

茂みの中で足が攣って倒れこみ悔しさで声を上げているところ、同じ場所で力尽きていたセローの方に声をかけていただきました。その後はしばし、3/4周で力尽きた数人でたむろしてました。

あの時いただいた煙草は、人生で一番美味かったかもしれないです。

 

しかし、悔しい。

ほとんどのセクションをわりとスムーズに越えられていただけに、最初の渋滞にハマってしまったことが本当に悔やまれる。あれさえなければ、あの30分が無ければ、ぼくも一周できていたかもしれない…。

 

オイルショック

…辿り着けなかった為、割愛。

 

 

まとめ :最悪。でも最高。

初めてのレース。初めてのHED。

結果は上記の通り、一周もできず。

走っている間も辛くて何故自分はここにいるのかわからなくなる。

 

それでも、とても楽しかったのは断言できます。

CGCだけは絶対に走りたくないと思ってたのに、何故だろう?

 

参加者全員が必死になってバイクを押して、観戦者まで巻き込んで一つ一つセクションを越えて、見ず知らずの人とその場で声を掛け合って。本当に自分が思うレースとは違っていました。

 

それに、楽しみ方は走るだけじゃないです。

観戦がとにかく楽しい。本当にお祭りみたい。

 

特にミニG-netなんかは完全にエンターテインメント枠なので、コスプレ野郎がそこら中に居て異世界感すらあってめちゃくちゃ面白いですよ。ゲロゲロクラスもライダーが苦しんでるのを見ながらビール飲んでる人がたくさんいたり、土釜で炊いたご飯配ってる(!?)人もいたり。日本じゃないみたい。ほんと。

 

あの雰囲気、空気感はぼくにとってとても新鮮でした。

きっと、毎回参加している人はあの空気を吸いに行っているんだと思います。

 

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めちゃくちゃになりたいか!オオ!

 

もう今は雨の大町しか走りたくありません。

絶対に来年も参加して、リベンジします!!

 

CGC主催者・スタッフの方々、ヘルプしてくださった方々、写真を撮ってくださった方々、CGC参戦にあたり協力してくださった方々に、この場を借りてお礼をさせていただきます。

本当にありがとうございました。

 

みんな、CGC最高だぞ!

興味があれば是非観戦に行ってみて!

絶対に後悔はしないよ!