ゆるりとはすくばーな

バイク中心 ゆるふわ生活

CGC信州大町ゲロゲロクラス ~ヨンゴー持ってるだけクン卒業式~

こんにちは。

ゆるはすです。

 

早いもので、前回のCGCからもう半年も経ちました(奈良トラの記憶を喪失している)。そろそろちゃんと走りたいよね…ってなわけで参加してきました。

 

CGC信州大町チャレンジフィールド

ゲロゲロクラス!!

 

3年越しの大町ですよ。

 

 

今回のテーマ:450でもやれるのか?

今回のCGCは、自分の中で一つのテーマを持って参加していました。

それが「FE450でどこまでハードエンデューロで戦えるか」です。TC125ではなくFE450で走ることにしたんです。

 

というのもFE450は完全にツーリングマシンになっていてガチバトルをしたことが一度も無かったから。数えてみたらコースに持ち込んで走ったのは3回だけでした。去年の秋ごろにyz125xを購入してからはそればかり乗ってたからね。今はTC125だけど。

 

乗った時すげー登ったのでヒルクライムが強いのは分かってたんですが、一度も本気でバトルしたことがないのに450はいいぞ~と言い続けるのはちょっと無責任カナと自分の中で引っかかってました。それに一度もバトルしたことないままデカい顔して450に乗っているというのもちょっとダサいですよね。

 

だから「450でもやれるんだぜ」ってことを証明するため一度はFEをCGCに持ち込みたいと思ってたんです。それが今回だったってワケ。

 


TCから前後ホイール、前後スプロケ、ガード類、レバー周りの移植、ついでに外装一式を予備に交換してバトル仕様に換装。
本当にめんどかったから二度とやりたくないです。

 

会場入り

大町までは友達のハイラックスに3台積みで移動。

450と85と125の異色な3台セット。本当に気持ち悪い。運転ありがとね。

 

あと今回のCGCはハイラックスに積まれた他2台を含め、身内がたくさん参加していて苛烈なバトルを繰り広げそうな気配がありました。いつもマウント取ってる格下認定している奴らを450でボコせるか?というのも一つのテーマでしたね。

 

てなことで出走前夜は仲間たちと遅くまで宴会。

当日は二日酔いでフラフラになりつつ、あっという間に出走の時間になりました。

 

レーススタート

毎度のことながらCGCのスタート順はエントリーフィーの支払い順で決まるわけですが、今回も自分は最後尾スタート。ゼッケン番号は156。ついでに仲間たちも最後尾に引き込み、身内全員で前に150台いる状態からのスタートをすることになりました。最後尾楽しいよ、みんなも真似していいからね。

 

さあ、FE450で走る初めてのCGCだ。

「いつもチョイノリでしか使ってないFE450でもやれんだぞ」ということを、証明できるか。

 

 

2023年5月20日 12:00

ゲロゲロクラス、スタート。

 

あくいの一本

 

第一セクション、あくいの一本。

少し上がるだけの斜面ですが、その手前が掘れていて且つ手前に丸太まで置いてあり加速を付けられないというマジで悪意しか感じられないセクションです。

 

「こんなもん手前でカッとアクセル開けてガッとやってバッで楽勝やろ!」と意気込みトライしたものの、加速は良いんだけど斜面に差し掛かりグリップが弱くなった瞬間に想像以上の車重に振られ、立て直すことができずに谷側をキメました。ハアハアしながらリカバリーし、3度目のトライでようやく突破。

 

あれ、なんかおかしいな。

全然車体を抑え込めないしリカバリーだけでもとんでもない力(りき)が必要だぞ。乗ってて何か違和感がある、これちょっとやばいんじゃないか?死の予感が、この時すでにありました。

 

シンチャレンジヒル

 

だああーーー!!!

やめてくれーーー!!!!

助けてエェーーーー!!!

 

チャレンジヒルの隣に新設されたシンチャレンジヒルはそこそこの斜面のヒルクライム。ところどころ頭を出す切り株に加えて上の方でダンゴになっている渋滞により意地の悪いセクションになっていました。

 

3回目くらいのトライで通過することができましたがかなり苦戦してしまい、ここで第一セクションで頭をよぎった予感が確信に変わりました。

 

おれ、FE450の乗り方わかんない

 

強烈なトラクションで斜面でもガンガン進むんですが、逆に食い過ぎてフロントがグングン上がってきて加速しきれない。サスの動きも違和感があって身体を合わせられない。ちょっとした段差に当たるだけでかなり強い力で振られてしまい抑えきれない。いつも乗ってる2st125と何もかもが違い過ぎて、しっくりくる乗り方を最後まで見つけられませんでした。

 

そして何よりも、凶悪な車重によるリカバリー難度の高さ。これがやばい。

例えばヒルクライム途中で止まっちゃったとき、リアをくっと持ち上げて車両を横向かせてそのまま乗って斜面を降りるということをよくやってるんですが、それをFE450じゃできないんですよ。重すぎてリアなんか上げらんないの。フロントを振って横向かせようとしてもリアが滑落しちゃって無理。だからバックで降りるか引きずり下ろすしかない。

 

乗り方が分からずしょーもないところで失敗する

→失敗してからのリカバリーで体力をごっそり奪われ

→体力が無くなって抑えが効かないからまた失敗する

 

という負のループが誕生した瞬間です。

この時点でFEで出たことを後悔しました。

 

愛情返し

シンチャレンジヒルを越えた後は特に苦戦するところはありませんでいた。

白の広場やタイヤセクションなんかもそんなに失敗することなくスムーズでしたね。しかし、本当の地獄はここからだった…

 

 

見てくださいこれ。

どう思います?何かの悪い冗談だと思うでしょ。

 

入りの斜面だけならいいものの、最後直角に上がる部分がありそこが返しになっているという見た目だけで言えば今回のゲロゲロクラス屈指のやらすなこんなもんセクション。

 

この時点で体力的には相当キツい状態で握力もほぼありませんでした。どれくらいキツい状態だったかというと、折れたスポークを自分で取り外すことが出来なかったくらい。たまたま近くで観戦していた友達に取り外してもらいました、ありがとうしげちゃん。

 

下から見ていてみんなぶん投げていたのでかなりビビっていたものの、ファーストトライでなんとか段差の上に車体を置きに行くことに成功。このあとエンジンをかけて次のセクションに向かうことが出来ました。

 

愛情一本

はい、そうです。

私が死んだセクションです。

 

 

上のツイートの2つ目の動画が私です。

 

ここを超えるにはざっくり2つのルートがありまして、1つ目は難度の高い直登ルート。2つ目は難度の低い迂回ルート。私は何を思ったかファーストトライで直登ルートを選択。かなり惜しいところまで行きましたが最後の最後でフロントが弾かれ旋回しながらウイリーするような状態になり、脇に逃げようとしたものの抑えが効かずそのままバッタリと谷側してしまいました。あーあ。誰もお前を愛さない。

 

で、ここまではよくある話なんですが、不運なことに谷側した際にペグが根っこに突き刺さり車両が逆さまのまま固定されるという最悪の事態になっていました。押しても引いても全く外れなくて、これを脱出するには馬鹿みたいに重い450の車体を持ち上げてこじる必要があるという…思い出しただけで吐き気がしてきた。これ以上は勘弁してください。

 

 

全身全霊のリカバリーの結果、ご想像の通り体力を全て使い切ってしまいまして過去イチの仕上がりを見せました。身体が全く動かんし頭痛いし吐き気がするし、もう無理だ。先に行ってる仲間たちには悪いけどおれはここまでかな、そう本気で思ってました。

 

そんなときふと視界の隅に観戦していた友達(しげちゃん)を発見。指でチョイチョイと近くに呼びつけ、頭に水をぶっかけてもらいました。あの水は本当に助かった。あれが無ければ再スタートはできなかった。ぼくがその後動くことが出来たのは他の誰でもなくしげちゃんのおかげだったのです。

 

その後体温が下がるのを待つため30分近い休憩を経て、重い腰を上げ再スタートを切りました。2度目のトライは横に抜ける迂回ルートを選択し本当に何事もなかったかのように通過しました。なんで最初からこっち選ばなかったのか、マジで後悔しかないです。

 

あらかわキャンバーを越えコース大外の移動路を走りながら、時計を見ると残り1.5時間ほど。コースもまだ半ばである事実に憂鬱になりつつも、次のセクションへ向かっていきました。

 

新F4

その後のセクションは正直そこまで苦戦した記憶は無いです。

先着ヒルはさっさと上がっちゃったし、サンドヒルも何もなかったかな。あとで仲間たちの動画見るまではそこがセクションだったことにも気付かなかったです。何度かトライしたのはシントリスヒルだけですね。

 

淡々とコースを進んだ先、最後に待ち受けるのが新F4。

ゲロゲロクラスの最終セクションです。

 

 

ここに到着したのは残り30分ほどのタイミングでしたが、その時点で「ザ・渋滞セクション」という具合でかなりの台数が溜まっていました。渋滞の先に微かにヒルのスタートが見えるものの…そこまで辿り着くことすら難しいという感じ。待ってる台数が多すぎて。

 

にっちもさっちもいかなくてもうこのまま時間切れだろうな~と、ぶっちゃけ私は諦めてました。隣に85に乗った身内もいたし、ここで二人終わるのも悪くは無いだろうと。あ~あ、ここまできて渋滞で終わりかあ。

 

しかし少し経ってから、85は「このままだとここで終わる!俺はいくぞ!」と渋滞の隙間に突っ込んで行ったんです。それを見て自分も思い直しましたね。そうだ。このままここでのんびりして、あとになってから「いや渋滞だったからサ」「周れなかったのは自分のせいじゃない」って言い訳するのか?それが一番ダサいだろ。そんな後悔したくない。それなら諦めるわけにはいかない。最後の一滴まで絞り切るなら今、ここでだろ!そうして自分も隙間に突っ込んでいきました。

 

渋滞に頭をねじ込んでなんとか抜けた先、直登ルートが塞がっているので選択肢は何度も折り返しながら登るキャンバールートしかありませんでした。しかしキャンバーは450が最も苦手とするセクション。重い車体と強すぎるトルクで簡単にリアが落ちるうえ、落ちたらそう簡単にはリアも上げられないので苦戦は必須。最後の最後でキャンバーか…

 

 

それでも行く!何が何でもここを上げる!

残りあと15分!行くぞ!!

 

 

証明するんだ!!

450でもやれるってことを!!

 

 

 

 

 

 

リザルト

そしてゲロゲロクラスは終了。

リザルトは…

 

 

周回達成!!

 

 

450でも、やれまぁす!!!

 

新F4のキャンバーで何度もリアを落としながら、力を振り絞って持ち上げラインに戻すことを繰り返し息も絶え絶えに登頂。その後は集計所にまっしぐら。残り7分というちょ~ギリギリでの周回となりました。

 

身内バトルでは10分差で2人には後れを取り3位ということでギリギリ表彰台ではあるものの、TEに乗ってる方の童貞らんつぁくんにも最後の最後まで先を走られていたので手放しで「勝った」とは言い切れない結果でした。本当にみんな上手くなってるんだなあと実感できましたよ。自分も負けてらんねーや。

 

しかし「FE450でどこまでハードエンデューロで戦えるか」というテーマで走った結果としては十分なリザルトだったと思います。いつも買い物やツーリングで使っているFE450でも、走ればゲロゲロくらいは周れるんだぜと胸を張って言えるようになりましたとさ。めでたしめでたし。

 

450、引退します

こうしてCGC大町は終了。

身内同士でかなりの接戦を繰り広げたので、いつも以上にヒリつく「レースっぽい感じ」を楽しむことが出来てとても良いイベントでした。みんなレース終わった後にモチベーションが上がっているようなので、自分以外も良かったと感じてるんだと思います。スタッフの皆さん、本当に素敵なイベントをありがとうございました。

 

で、自分は今後もFE450でバトルするのか?ということについては…

 

 

NOです。450、引退します。

今回FE450でバトルしてみて、その戦闘力の高さはよ~く分かりました!あれをちゃんと乗ることができればかなり良いリザルトを残せると思います。だから450がハードに向いてないのでもうやらない、というわけではないんです。それ以上に大事なことを学んだんです。

 

 

それは…ぶっつけ本番で慣れない車両に乗るなです。

慣れてない車両で頑張っちゃうと滅茶苦茶になるんですよ。特にでかくてパワーのある車両ね。そういえば買ってすぐのTEで挑んだダイナランドの時もそうだった。

 

FE450は普段ツーリングで使ってるから気軽にコースに持ち込むことが出来ず練習もできない。そうなるといつまで経っても初めまして状態から脱することが出来ないので、次やるときがあっても今回の二の舞になるに決まってますよね。それにFE450は壊さず維持しておきたい気持ちもあるから…もうCGCとかガチバトルの場に持ち込むことはないかな。

 

 

今回派手に仕上がってこの教訓が胸に刻まれました。

そしてその教訓を得たのは、誰かとは言いませんが身内でもう一人いましたね。

 


R.I.P。