ゆるりとはすくばーな

バイク中心 ゆるふわ生活

CGC 尾張DMG ゲロゲロクラス参戦記録

こんにちは。

ゆるはすです。

 

皆さんご存知の通り開催されましたね。

CGC 尾張DMG!!!

 

勿論参加してきました。

しかも今回は自身初となるゲロゲロクラスに。

ついにこの時が来ました。

 

 

DMG

ダートマウンテングラウンド。

通称DMG

 

愛知県瀬戸市にあるヤマ系オフロードコースです。

つい最近オープンしたばかりで発展途上であり、まだHPもありません。が、コースを管理しているのがかの有名なDAICEさんで、かつ現代のHEDをけん引するようなコンテンツ力つよつよマン達がたむろしており、今や中部におけるHED界の中心と言えるコースです。

 

そんなDMGで開催されるCGCに、今回は満を持してゲロゲロクラスに初参戦してきました。この前の奈良トラさわやかクラスを走って、楽に周回できることから自分のレベルが明らかにさわやかクラスではないことを察してしまったんですよね。CGCはね、楽に周回できちゃいけないし、上からバイクがゴロゴロ降ってこなきゃいけないし、やらされる事全部がめちゃくちゃでなきゃいけないの。

 


今回のCGCは10月29日・30日の二日開催でした。

ゲロゲロクラスは30日。自分は急遽行けなくなった友人の枠を使っておたまじゃくしクラスも走ることになったため前日の29日から会場入りです。DMGに着いたら既に駐車場はパンパン。うお~、この「ハードやってる人全員集合」みたいな雰囲気、最高にCGCって感じで大好きです。

 

おたまをさわやか~に走った後の夜はいつも通り仲間たちと宴会。

そこではもう煽り合いですよ。なに?君ら乗ってるバイクBetaの2T300?そんな本気マシン乗ってて原チャ(YZ125X)に負けたらさァ~…俺なら恥ずかしくてハード引退するね!ガハハ!(逃げられない状況に自分を追い込んでいくスタイル)

 

ゲロゲロクラス

ゲロゲロクラス コース概略図

コースレイアウトは前日に上の画像のようなものが公開されていました。が、CGCはレーススタート直前までコーステープをいじってるらしいのであまり信用していなくて、下見もしなかったです。でも観戦中にチラッと視界の隅に映ったダートフリークヒルクライムバレー、パッと見とんでもないことになっていたような…気のせいかな?

 

午前開催だったミニバイククラスの観戦をした後はついにゲロゲロですよ。いつものTシャツを着て装備を整えバイクの最終確認。この時ばかりはちょっと緊張してたかもしれません。やるぜ 俺はやるぜ

 

スタート

CGCはゼッケンナンバー順にスタートラインへ並んでいきます。

今回の自分のゼッケン番号は「81」で、恒例のほぼ最後尾スタートです。てなわけで若いゼッケン番号の仲間たちがスタート地点に入っていくのを見送り、残り十人程になってからのんびりコースイン。いや~、毎度のことながら前に100人近くいる状態でのスタートは気楽でいいですよ。

 

…で、CGCのゲロゲロクラスは自分にとって少し特別なものです。ハードを始めるきっかけになったCGCの最上位クラスですから。いつかは参戦/周回してやるぞ~と思いながらも早2年。ついにこの日が来た。

 

果たして自分の実力はゲロゲロクラスに通用するのか?

それが今はっきりする。

 

よっしゃ、いくぜ!!

10月30日 12:00

ゲロゲロクラス、スタート。

 

モリコロロック


スタート地点から10mやそこらのフ
ァーストセクションです。CGCは後続セクションの渋滞を緩和するため最初にロックセクションを用意しがちなので、ここが使われることはコースマップが発表される前から何となく予想してました。

 

最後尾な自分はここに到達した時点で既に渋滞ができているため不利…ですが、そんな状況は慣れっこ。コツは掴んでます。視野を広く持って後ろから全体の流れを後ろからよ~く観察すると、周りより流れが早いルートが見つかるんですよね。それに乗っちゃえば少なくとも「最適ルートを選んだ勝ち組の最後尾」になることができます。そ~すると意外とホイホイ順位を進められちゃうんですねこれが。

 

セクション出口の時点でゼッケン40番と横並び

ほら、もう前にいた仲間を追い抜いた。

 

更に続く移動路も順調に飛ばし、先にいたもう一人の仲間も追い抜き身内バトルトップに。これはもしかして楽勝のやつか~?と高を括ってましたが、まあ、その先に地獄が待っていましたね。

 

グレートサラマンダー

 

ハア、ハア、ハア、、、

何なんだこれは!!!!

 

最初の壁、グレートサラマンダー。

ボコボコと轍やら根っこやらがある長いヒルで、さわやかクラスでも最難関セクションになってたみたいですね。しかしゲロゲロクラスでそれをそのまま登らせてくれるわけもなく、直登ルートは塞いでありヒルクライムの途中キャンバーターンが必要なセクションになってました。助走を取れれば簡単に越えられるような場所ですが…恒例の大渋滞が発生。

 

自分はまだ台数が少ないタイミングで到達できたものの、ターンする場所でずり落ちてきた前の車両と接触キャンバーを落ちてしまいました。そして後ろにできていた渋滞の最後尾へ転落。うわぁ~~

 

引用:https://www.youtube.com/watch?v=CHI2IARVEjs&list=LL&index=1&t=1452s

 

その後はお察しの通りコースカットになり、カットされた場所から押し上げ合いの大混戦へ突入。周りに仲間ほぼ全員が揃っていたのでだいぶヒリつく場面でした。

 

この時ばかりはYZの低速トルクの無さはきつかったです。絶対に後退しない且つエンジンを止めないよう、回してパワー出した状態での半クラを維持しっぱなし。噴こうが焼けようがお構いなし。ここで負けるわけにはいかねーんだよ!!

 

クラッチを終わらせる勢いの決死の走りで何とか通過。

マジでやばかったです。エンジンからの異臭が。

 

ちなみにここでTTR50を押すしもやんに抜かれました。

 

キャンバー&キャンバー&キャンバー

マジでよォ!!

お前はそれしかねーのか!!

 

と、本気でキレながら走ってました。

何故ってキャンバーしか走らせてもらえないんです。本当に全部キャンバーでした。キャンバーからのキャンバーキャンバーからのターン。キャンバーからの丸太。キャンバーからのヒル。路面のコンディションが良いからってお前ホンマに…ありがとうございます。

 

 

特に3本くらいあったキャンバー丸太は鬼畜の所業でしたね。

自分はフロントを丸太に乗せる→バイク降りる→リアを持ち上げながら半クラ押しでクリアしましたが、斜めになった丸太に亀になってしまいそのまま滑走し崖下へまっしぐらという人を何人も見ました。一緒に走ってたとみくんも毎回谷側していたようです。その様子は是非Youtubeでご覧ください(https://www.youtube.com/watch?v=laZGg8RdAgo&t=5003s)。

 

他のキャンバーセクションも簡単に谷側してしまうようなものばかりで、その時コーステープ下に落ちてしまえばやり直しになるため谷側無限ループが生み出されていました。地獄…地獄だ…

 

 

しかし自分は谷側してしまうようなことは一度も無し。ほぼ無転倒です。やっぱYZの軽さはとんでもないアドバンテージですよ(あと自分の身長)(180㎝)(羨ましいか?)。簡単に振り回せちゃうからピボットターンで全然失敗しないです。

 

キャンバーゾーンを越え最後に生産者ヒルを上がれば一度目の集計だ。ふう、疲れた…でもまだ半周で、"真のイッシュウ"を達成するためにはここからもう一度集計に到達する必要がある。マジかよ…もうヘロヘロだよ…

※真のイッシュウ…全てのセクションをクリアしたうえで集計を超えること

 

ダートフリークヒルクラムバレー

集計後に再度モリコロロックを越える。

そしてその先で待ち受けているのが第二の壁、ダーフリバレー。

多分ここが最難関セクション。

 

引用:https://www.youtube.com/watch?v=Gnq3Y14HoCU&list=LL&index=2&t=517s

 

画像じゃ伝わらないかな~。その正体は「途中キャンバーターンを挟んだあと轍を斜めに切って登っていく急勾配のヒルクライム」。書いてて頭痛くなってきた。トッピングマシマシの全部乗せですよ。他と比べてダントツに正確なバイクコントロール力が必要とされるセクションで、少しでも操作を誤ると滑落か捲れかの2択が待ってます。

 

ここをスムーズに超えられるかどうかが運命の分かれ道。レース後半は台数が溜まってきてそれはもう酷いバイク放り投げ祭りになっていたそうですよ。一応隅っこの方にエスケープがあったので徐々にみんな抜けていくことはできてたみたいですけどね。

 

 

自分はというと、一発登頂でした。

キャンバーを通ってそのまま登り切れる場所まで)

 

もしかして俺、上手いのかもしれんな?

 

藤井君

ダーフリバレーを越え更にその先のキャンバー(またお前か)を走った先にある、ぱっと見がえげつない二段ヒル。最初ここがゲロゲロで使われると聞いて絶望しました。こんなん行けるわけねーだろ。

 

 

ところがどっこい蓋を開けてみればラインを誤りさえしなければ簡単に超えられるセクションでしたね。みんなに耕されちょっと走りやすくなっていて、ぶっちゃけゲロゲロクラスで一番簡単で真っすぐ走ることのできる場所でした。そうそう、こういうのでいいんだよ。いや、よくないけどさ。

 

しかしその分上の方は掘られてふかふかになっておりグリップを失い止まってしまいました。でも方向転換して登頂し、やり直し0で何とか通過。ふぃ~。

 

藤井君の先にはネーミングライツヒルとエビゾリヒルがセクションとしてありましたが、それもそんなに難しいものではなかったです。エビゾリの方は簡単なエスケープもあったしね。これでゲロゲロクラスのセクションは…全部終わり。え、終わり!?じゃあこれで周回?やったーーー!!!!

 

 

 

なーんてことはなく、「真のイッシュウ」を達成するためには一度目の集計前に通過した地獄のグレートサラマンダーとキャンバーゾーンを更にもう一度通過する必要がありました。いや、マジかよ。グレートサラマンダーへ向かう移動路を走ってる間ずっと憂鬱でした。なんで…もうあれ一度やったじゃんよ…。

 

でも一度経験したことでコツは掴んだ。時間もまだ十分残ってる。

ゲロゲロクラス初参戦&初周回はもう目の前だ。

 

さあラストスパート!!

リザルトに俺の名前を刻んでやる!!

いくぞ!!!!

 

 

 

 

リザルト

そしてレースは終了。

リザルトは…

 


ゲロゲロクラス
イッシュウ達成!!

しかも33位!!(結構イイ)

 

勝利のV!!!

 

終盤のグレートサラマンダー、キャンバーゾーンは既に渋滞が緩和されており、全く手こずることなく走破。その結果として約1時間という余裕を残し2回目の集計を通過することが出来ました。(その後はロックセクションの終盤に出現していたヤチにハマってやる気を失い、ダーフリバレーで死んでた仲間をずっと観戦してました)

 

また身内バトルでは2番手と40分差、3番手以降のメンツはほぼラップする(周回遅れにする)という大差をつけ完全勝利を収めました。最後尾スタートの原チャに負ける気分はどうだい?ン?(内心負けなくてホッとしている)

 

ということで最高の結果を残しCGCは終了。

あれ、何だろこのタバコ。銘柄変えてないのにレース前と違って"勝利"の味がするな。帰りの運転もルンルンで全然苦じゃなかったです。

 

最終目標を達成。これからは…

初めてCGCに参加してはや2年。

最初ゲロゲロクラスを観戦した時に衝撃を受けたことを今でも覚えています。あんなところをバイクで走れるのかよ!?という難セクションと、それを四苦八苦しながらも越えていくゲロライダーたち。世界の広さ、バイクと人間の可能性を肌で感じてビリビリしましたよ。

 

それから自分もハードの世界に足を突っ込み、トランポを買い、レーサーを乗り継ぎ、たくさんたくさん走ってきて、いつしか見上げていたゲロライダーの一員になっていました。本当に感慨深いもんです。

 

2年前ならただの壁に見えただろうステアだって、今やただの通過点

そして前述した通りCGCのゲロゲロクラスって自分にとって特別なもので、ゲロゲロを周回することが私のハードエンデューロライフにおける一つの最終目標でもありました。だから今回それを達成することができて滅茶苦茶嬉しいのと同時に、ちょっと寂しくもあります。来るところまで来ちゃったな、みたいな。北海道ツーリングで宗谷岬に着いたときみたいな。

 

そんな最終目標を達成し、次に自分は何を目指すのか?

どこへ向かっていくのか?

 

考えるとなかなか難しいかなと思うけど、まあ、楽しければ何でもいいかな。とりあえず今週末はCGC復習会in DMGで、更にそこへテントサウナを持ち込み最高を執り行う予定。これからどうするかなんて考えている暇はない。今は今を全力で楽しむことに集中することにします。

 

何はともあれ、今回のCGCも本当に楽しく心から参加してよかった!!と思えるイベントでした。この記事を読んでちょっと興味が湧いちゃった君。まずは観戦だけでもしに来てみるといいですよ。そしたらレーサーが欲しくなってどんどんハードに染まっていき…

 

君も滅茶苦茶にならないか?

 

2年後、ゲロゲロを周回できるようになります。

そんな感じ。