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TE250i Newマシンで挑む!CGC奥美濃ダイナランド ~走行編~

こんにちは。

 

最近Twitterで話題の牡蠣を購入して食べました。

マジで美味い。俺はこのために生まれてきた…

 

ゆるはすです。

 

さて、CGC奥美濃ダイナランド。

今回は走行レポートです。

 

CGC奥美濃ダイナランド 

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cgcenduro.jp


CGC奥美濃ダイナランド。

先日の記事で紹介した通り、現役のスキー場が会場となったことで大きな話題となりました。☝のような気持ちのよさそうな写真も相まって、エントリーセクションがCGC史上最難関レベルだったとか。CGCはその人気故、エントリーするところからレースが始まっているのだ。

 

で、なんで現役のスキー場が会場だと話題になるの?

ということなんですが、ズバリ言うと路面が荒れるのをスキー場が嫌がり開催されづらいからです。バイクがトゲトゲタイヤで地面を掘り起こすと、その部分は雪が積もりにくくなってしまったり、浮いた岩が原因でスキー客の怪我に繋がってしまったりする。バイク側は楽しいかもしれないけれど、スキー場側からしたらはた迷惑な話ですね。

 

しかしながら開催が決定したCGCダイナランド。路面を荒らさないようなコースレイアウトにしたり、レース後は路面修復を行ったりすることで開催にこぎつけたそうな。スタッフ様方の努力や苦労が伺えます。本当にありがとうございます。足向けて寝られないや

 

そんなCGCダイナランドの様子や、実際走った感じを書いていきます。

以下、CGC公式(pi3rr3e)さんを始めとした皆さんに撮っていただいた写真を使用させていただきます。(商業利用じゃないからゆるして!)

 

当日の朝

私はイベント会場から近くの宿をとり前泊しました。

前日は仲間うちでやんややんやと大宴会をしていたわけですが…連れがお酒に飲まれてしまい色々と大変でした。人って飲みすぎると痙攣するんだねぇ~。みんなもレース前日の宴会は程々にしておこうな!!

 

で、コース入り。

ダイナランド入り口の看板に従ってつづら折りをグングン登った先が駐車場になっていました。着いたのは6時半頃だったけど、もうだいぶ人が集まっていました。

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ひしめき合うトランポ。そして降ろされたバイクのエンジン音。

楽しそうに会話している参加者たち。

 

この空気が好き。

今から始まるんだって感じられて。

 

自分たちもバイクを積み下ろして準備準備。

出走は8時半だから時間ないぜ~

 

コースマップ(さわやかクラス)

そんなこんなしているうちに当日のコースレイアウトが発表。

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レース当日の朝まで降り続いた雨によるコンディション悪化のため、⑦と⑧のセクションはカットになりました。事前に⑦のカモ鹿キャンバーが激ヤバと聞いていたのでほっとしたような、残念なような。
しかしスタッフ曰く「最もきつい」と言われていたダイナマイトロックはそのまま使用。いいぜ…

 

そのままレース前のミーティングに参加し、準備はOK。

あとは走り出すだけ。

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めちゃくちゃになる準備はできてるか?

 

さわやかクラス スタート

8:15 さわやかクラス集合。

その頃にはすっかり晴れて、レースするには最高の天気に。

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私のゼッケンは7だったので最前列スタート。

スタート地点に着いた後、自分の後ろに100台以上のバイクが続々と集まってくる…く~、後ろにいる仲間たちにかっこ悪いとこ見せられないな!

 

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やる気は十分。


そして…

8:30 さわやかクラス スタート。

 

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テレインパーク

ファーストセクションはテレインパーク。

スタート位置の目の前にあるそこそこ大きなヒル

 

ここを登り切った位置でそれ以降のセクションのやりやすさが変わってくるので、何としても前に行きたかった。スタートを知らせるフラッグを凝視…集中…

 

GO!!

 

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スタートに成功し、(フライングしちゃった2名を除いて)2着で登頂!TEでヒルクライムをするのは初めてでしたが、凄いパワーだ。グングン登っていく。

理想的なスタートを切ることができました。

 

その後もほぼ先頭の位置をキープし、続いて②~④のセクションもスムーズにクリア。特に③は渋滞が発生しそうなセクションだったので一安心。↓のツイートは③の渋滞の様子。やべーね。

 

 

そしてその先に待ち構えるのが…

 

ダイナマイトロック

 

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な、なんじゃこりゃ~~!!

 

ここがさわやかクラス最難関セクション。

たぶんここで終わった人はたんくさんいる。今回CGCに初参戦した身内の一人もここで2時間過ごしたそう。

 

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たのしそう

 

写真ではいまいち分からないけど、そこそこの斜度に加えて路面はヌルヌル、人の頭ほどの大きさの岩がゴロゴロ浮いている。しかも助走をつけようにも手前に大きな水切りがありスピードを乗せられないといういやらしいヒルです。

 

そこでの自分はというと…

 

 

ああ、あんまり思い出したくない。

ここで大きく順位を落としました。ェンダーも落としました。

 

後述しますが、慣れない2stの特性に振り回されてめっちゃくちゃになりました。投げて捲れて、バイクに挟まれて脚を負傷…ぶっちゃけリタイヤすら考えたり。。。

 

しかし周りを見渡すと、自分と同じように四苦八苦している人が山ほどいる。

そう、これはCGC。敵は他の参戦者じゃなく、コースなんだ。

 

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やっと"らしく"なってきたじゃねえか…やってやるぜ!と何故か一人熱くなってました。

最終的にはかなり後ろまで下がり、助走をつけてクリア。岩に弾かれて蛇行してしまう中、なんとかそれに身体を合わせることで登り切りました。上がった時マジで叫んだなあ…。

 

ぷ~さんの森/はちみつの森

順番はちょっと違いますが、隣接するセクションなのでひとまとめに紹介します。

ここはゲレンデの中腹にあるウッズで、小規模の谷や段差、キャンバー、丸太が連続する。路面もヌルフワ気味。セクション名の由来は木に熊の爪痕が残ってたからだとか。

 

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ここは結構自分にとっては楽なセクションでそんなに難しくなかったかな?

TEの低速の扱いやすさが活きて、はまってしまうようなところはありませんでした。

 

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でも入り口の下りはチュルチュル、押しで渋滞をパス

他のゲレンデの地形を活かしたダイナミックなセクションとは違い、小技が光るセクションだったかと思います。いろんな種類のセクションがあって楽しいな~とか思いながらクリア。

 

全開ヒル

ここ。

ゲレンデコースはここが醍醐味。

 

多少の水切りはあるものの、全長1㎞はあろうかという大規模なヒルを全開で登っていく。それまでちょっと細かいウッズを走っていただけあって、凄まじい解放感の中駆け上がっていくことができました。

 

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ウオォ~~~~!!

最高だぁ~~~!!!

 

ヒルを登った先、コース最上部に到達。

 

眼前に広がるのは広大な山、空。

そして視線を下すと最悪になっているバイク乗りたち。

 

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数多の難セクションに挑み、それを乗り越えてきたからこそ見える景色。ハードエンデューロの楽しさってこれだよ。ここに到達したとき、そう思いました。

 

CGCはこの景色を作りたかったんじゃないか…と思ったり。

こんな快感、一度でも体験したらハマっちゃいますよ。

 

と、ここで小休憩。

一生ここにいたかったな~。

 

その後は⑩、⑪と下りのセクション。

水切りにさえ気を付けていれば難しいところはなく、美しい景色を眺めながら下るだけのボーナスセクションでした。

 

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それを超えコース最下部に到達すれば、1周!!

お疲れ様でした!!

 

リザルト

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そんなこんなでさわやかクラスは終了。

無事走り切り、最終的なリザルトは2周して53位でした!

 

1周目はダイナマイトロックでハマりにハマり散々なタイムでしたが、「絶対にもう一周してやろう!」と気合いを入れなおした2周目はかなりの好タイムで周回することができました。2倍のスピードで周回してたんだねえ~。

 

身内バトルでは惜しくも2位。

ちょっと悔しいけど最速周回タイム出せたし、TEデビュー戦のわりには大健闘かと。あれあれ??君ら納車されてからだいぶ経ってるけどどしたん?練習足りないんじゃないの??

 

まとめ:やっぱりCGC楽しいよ!!

さわやかクラスを走った後、ライダーの技量も迫力もスピード感も桁違いなゲロゲロクラスを観戦しました。色々と書きたいことはあるんだけど…これは自分の目で見てきてほしい。実際に観戦して、バイクの可能性を感じてくれ。

 

そんなこんなで帰宅。

去年の大町ぶりに参戦したCGCですが、やっぱりCGCは楽しかった。

 

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レースというよりはお祭り。例えるならTwitterで大暴れしているオフロードライダー達のオフ会。オフロードバイク界のコミケコミケ行ったことないけど。目を三角にして結果を出すために走っている人なんてごくわずかで、ほとんどの人が"楽しむ"ということに主眼を置いて参加しているんです。(たぶん)

 

「レースは出ないけどCGCは出る」

CGCの楽しさに惹かれた、そんな人がたくさんいる。

 

こんな魅力的なイベントを開催してくれているスタッフさん達には感謝しかありませんね。

次回も必ず参戦します!また会おうぜCGC!!

 

 

 

 

オマケ:CGCで感じたTEの長所と短所

さて、今回のCGCがデビュー戦となったTE250i。

試乗しただけではわからなかったTEくんの素性が少しずつ見えてきたので紹介したいなと思います。私の所有するもう一台のFE250と比較してどうか。

 

長所:軽さとパワーによる瞬発力

2stは難所に強い。

HEDライダーの中では一般常識のようですが…その通りだと思いました。

 

というのも、2stは車体の軽さと大パワーからくる瞬発力が4sよりも優れているからかと。その瞬発力が特に活きるのが、丸太やステアを超えるようないわゆる難所と言われる場面。今回のCGCで言えば…あんまりなかったかも?強いて言えばヒルの途中にある大きな水切りとか。

 

ここだ!という瞬間にクラッチを使って高回転のパワーを瞬間的に引き出してやると、車体がグワッと前に進む(フロントが上がる)。それがFEよりも簡単にできるので、そういった難所を超えやすかったです。きっと大きなステアとかでもこれが活きてくるんだろうなあ…。

 

FEはそういった場面はちょっと弱い。重い上にパワーが無いから。

 

短所:回転数によって出力特性が異なる扱いにくさ

これね…

今回のCGC、特にダイナマイトロックで苦しめられました。

 

前回の記事にも書きましたが、2stって低回転と高回転でパワーが全然違うんですよね。だから何も考えずアクセル操作だけしていると、急に出力特性が変わって取っ散らかることがあります。

 

ダイナマイトロックのような荒れた且つスピードを乗せにくいヒルなんか特に顕著。2stでボエ~っと低回転で登っている場面でグリップを失う(タイヤが空転し始める)と、急激に回転数が上がりパワーバンドの超出力が炸裂します。そうなると一気にグリップが失われ横滑りする。何とかアクセル操作でリカバリーしようとするも、パワーバンドに入ったり入らなかったりでトラクションが安定せず滅茶苦茶になり修正不可…そして転倒するか投げて終了。

 

この短所をカバーするにはアクセルを全開固定しパワーバンドに入れ続けることで一定のエンジンパワーを確保し、そのエンジンパワーをクラッチ操作で任意の量だけ後輪に伝える技術が必要かと。だから上手い人はずっとパワーバンド入れてるんだね…と納得。クラッチ超重要!

 

逆にFEはどこでアクセル開けても一定のパワーを得られるから、大抵の場面でアクセル操作だけで走破できちゃう。コーナーだってゴリゴリアクセル開けられるからコーナリングスピードも4stの方が速いと思う。

 

 

まとめるとこんな感じ。

・4stは地面に対し平行方向の移動に強い

・2stは地面に対し垂直方向の移動に強い

 

うーん、それぞれ長所と短所があって面白い。